RWC2019

サンウルブズ、レベルズから終盤1トライを挙げるも7-52で敗れ6連敗

2019.5.25 19:10

5月25日(土)、三菱地所スーパーラグビー(以下スーパーラグビー)は第15節を迎えた。ここまで2勝10敗、勝ち点12でオーストラリアカンファレンス5位のヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)は1週間のBYEウィーク(休みの週)を挟み、同カンファレンス2位のレベルズとの対戦に臨んだ。

東京・秩父宮ラグビー場には真夏日にもかかわらず13636人ものファンが詰めかけ、今シーズンのホーム初勝利の瞬間を待ち望んだ。

4月6日(土)の第8節はアウェイで15-42とレベルズに完敗したサンウルブズは、そんなファンの期待に応えるべくリフレッシュと準備に十分な時間をかけてリベンジに臨んだ。まず、昨シーズンまで2年間レベルズでプレーし大活躍したNo.8アマナキ・レレイ・マフィが先発。PR三上正貴&山下裕史、LOトンプソン ルーク、SH茂野海人といった日本代表候補もスターティングメンバーに名を連ねた。招集されて間もないFL徳永祥尭、再招集されたSO山沢拓也らはリザーブから出番を待った。

なお、この試合はトニー・ブラウンHC(ヘッドコーチ)に代わり、スコット・ハンセンコーチがHC代行としてチームを指揮した。

一方ここまで6勝6敗、勝ち点28のレベルズは、カンファレンス2位から1位浮上を目指す意味でも負けられないカードとあって、ほぼベストのメンバーを並べた。SHウィル・ゲニアとSOクウェイド・クーパーの世界的なハーフ団を軸に、LOマット・フィリップ&アダム・コールマン、CTBリース・ホッジ、WTBマリカ・コロイベッテ、そしてキャプテンのFBデイン・ハイレットペティといったオーストラリア代表経験者が先発した。

試合は前半序盤からレベルズのペースで展開されてしまう。サンウルブズは自陣で防戦一方となり、前半13分にレベルズFLアンガス・コットレルに先制トライを許し、SOクーパーにゴールを決められる(0-7)。

さらに前半16分と28分にはWTBコロイベッテに続けてトライを決められ、スコアは0-19となる。サンウルブズは前半21分にレベルズLOフィリップのシンビン(10分間の一時的退出)で一時は数的優位に立ったものの、チャンスでのミスや反則が相次ぎ、前半無得点のまま試合を折り返した。

後半開始早々、サンウルブズはNO8マフィが持ち前の突破力を見せてビッグゲインを図り、タックルに入ったレベルズSHゲニアがケガで退く。後半の巻き返しを予感させるプレーだったが、試合は引き続きレベルズが支配する。後半13分にはWTBジャック・マドックス、15分にはFBデイン・ハイレットペティが立て続けにトライを決めて、0-31とさらに点差を広げられる。

まず1トライを返し一矢報いたいサンウルブズは、後半23分、レベルズが自陣から放ったロングキックに対しFBジェイソン・エメリーがキックチャージを決めて、インゴール付近まで転がったボールをFBエメリーが自ら押さえてトライ。SOパーカーのゴールも成功し、サンウルブズが7-31とようやく得点を挙げる。

しかしその後チャンスを作りながらもサンウルブズは得点できず、逆にレベルズに33分(SHマイケル・ルル)、38分(WTBマドックス)、42分(HOジョーダン・ウエレセ)とトライを決められ、7-52という大差でノーサイドを迎えた。

サンウルブズは6連敗となり2勝11敗、またもホームでの初勝利はならなかった。7勝6敗と勝ち越したレベルズは3トライ差で得られるボーナスポイントも獲得し、総勝ち点を33としてカンファレンス2位をキープした。

試合後、サンウルブズのスコット・ハンセンHC代行は、

「選手たちは本当によく頑張ってくれている。ケガ人もいるがしっかりと自分たちでコントロールできることをコントロールするしかない。次の3試合でどう終わるか決まる。過去の4~5週間を気にしてもしょうがない。チームとして信頼してやっていく。来週も、東京で試合があるのでいい結果にしてサポーターが喜んでくれる試合にしたい」

とコメント。ゲームキャプテンのFLダン・プライアーも、

「アタックとディフェンスでエラーが何個かあった。今週はディフェンスで早くセットして前に出ることやってきたが、結局試合では早くセットできず、さらにプレッシャーのない中でもミスが起きてしまった。来週に向けてセットを早くすることをやっていきたい」

と反省を交えつつも、早くも次節に向けて前を向いた。

勝ったレベルズのデイヴィッド・ヴェッセルズHCは、準備不足の中での好結果に対して満足感を示した。

「今日は素晴らしいプレーをしてくれた選手たちを誇りに思う。チームとしては調整が難しい一週間で、全体練習は1度しかすることができなかったが、その練習は非常に充実したもので、それが今日の試合の勝利につながったと考えている」

また、キャプテンのFBデイン・ハイレットペティも、

「非常に満足している。このシーズンも残り少ないため、私たちにとって必ず勝たなければいけない試合だった。我々は良いアタッキングチームであることをわかっているが、今日はディフェンスを本当に誇りに思っている。ずっとそれを改善する必要があることをと思っていた」

と、特にディフェンスの出来を勝因として挙げた。

3勝目が遠いサンウルブズは、1週間後の6月1日(土)の第16節も秩父宮ラグビー場で続けて試合を行う。相手はこちらも今季2度目の対戦となるブランビーズ。サンウルブズにとって今シーズンのホーム最終戦ということもあり、次こそはファンの目の前で勝利の瞬間を見せてほしい。

 

◇WTBホセア・サウマキ復帰! 持ち前のランでインパクトを与える

WTBホセア・サウマキが6試合ぶりの実戦復帰を果たした。今シーズン2勝目を挙げた第7節ワラターズ戦以来の出場だ。

後半12分、CTBフィル・バーリーに代わって途中出場したWTBサウマキは「チームとしては自分たちのベストを尽くした。私自身日本での生活が長いので、暑さは気にならなかった」と語り、自身のプレーを振り返った。

「スペースに対して早く走り込みボールをもらうプレーはできた。久しぶりの試合なのでまだまだだが、来週はもっといいプレーができるようにしたい」

と、武器であるパワフルなランを評価しつつ、次戦への思いを口にした。そして最後に、

「こうしてファンの目の前でプレーできることは非常にうれしいこと。来週出ることになれば私の今シーズン最後の試合になると思うので、自分の持っているものをしっかり出したい」

とコメント。自身のシーズン最終戦をいい形で締めくくりたいはずだ。

この記事を書いたひと

齋藤 龍太郎RYUTARO SAITO

編集プロダクション(株)楕円銀河代表。日本と世界のラグビーの“今”を自らの足で取材し日々情報発信しているWeb媒体・紙媒体、「ラグビー∞アンリミテッド」を運営。編集者兼ライター、時々フォトグラファーとしてラグビーのみならず幅広いジャンル、また様々なメディアで活動中。