RWC2019

「ウルフパック」10トライ!3月に敗れたハリケーンズBに66-21で圧勝!

2019.4.20 18:01

4月20日(土)、日本代表候補にあたるRWCTS(ラグビーワールドカップトレーニングスコッド)やNDS(ナショナルディベロップメントスコッド)などによって編成される特別チーム「ウルフパック」が、ゼットエーオリプリスタジアム(千葉県市原市)で国内初の試合を行った。

その対戦相手は、前日にサンウルブズと対戦したハリケーンズのBチーム(ハリケーンズハンターズ。以下ハリケーンズB)。3月29日にニュージーランドで対戦し、ウルフパックは31-52で敗れた。今回はその借りを返す対戦であると同時に、日本のファンに9月に開幕するワールドカップへの強化の進み具合を披露する場ともなった。

ウルフパックのゲームキャプテンは、負傷からの復帰を目指すリーチ マイケルや姫野和樹が欠場したこともあり、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)からリーダーシップを評価され、リーダーシップグループのひとりFLピーター・ラブスカフニが拝命。その他、HO堀江翔太、NO8アマナキ・レレイ・マフィ、SH流大、SO田村優、WTB福岡堅樹&レメキ ロマノ ラヴァ、CTB松田力也、FB松島幸太朗といったおなじみのメンバーが出場した。

前半キックオフ早々、自分たちのミスでハリケーンズにノーホイッスルトライを許し0-7と先制されたウルフパックだったが、14分には敵陣5mスクラムを起点とするアタックでNO8マフィがトライ。7-7の同点に追いつくと、17分にはWTBレメキがトライ。14-7と勝ち越しに成功する。

さらに前半21分、SO田村のディフェンスの裏に転がすグラバーキックをキャッチしたFB松島がトライし(21-7)、26分には敵陣でのラインアウトからフェーズを重ねWTBレメキが快走を見せ、自身2トライ目を決める(28-7)。

前半終了間際、38分にラインアウトモールからNO8マフィが、そして40分にもPRヴァル アサエリ愛の突破を皮切りに再びNO8マフィがトライを決めてハットトリックを達成。42-7という大差を付けて試合を折り返す。

後半も攻め続けたウルフパックは、7分にはまたもNO8マフィがラインアウトモールからトライを決めると(49-7)、17分のハリケーンズBの2トライ目(49-14)を挟んで、20分にはHO堀江、29分にはFB野口竜司がトライし、61-14とさらにリードを広げる。

試合終了間際の40分にはハリケーンズBに1トライを返されるも(61-21)、ウルフパックは41分のラストプレーでFL布巻峻介がとどめのトライを決めて、66-21という最終スコアで圧勝。前回対戦のリベンジを果たすと同時に、ウルフパックとしての国内での初陣を飾った。NO8マフィの4トライを含む計10トライを挙げたアタック力はもちろんのこと、9本中8本のゴールを決めたSO田村の正確なキックも光った。

試合後、ジョセフHCは満足気な表情を見せながら試合を振り返った。

「今日の試合は、2月から積み重ねてきたハードワークの結晶と言えると思います。基礎トレーニングをやって基礎体力を上げてきました。ニュージーランドで初戦、2戦目と多少、苦戦しましたが、長いプレシーズンを過ごしたことが実ったと選手たちは思っていると思います。

ケガ人やサンウルブズでリーダー陣や主力選手が離れているにもかかわらず、このような試合ができたことは自信になります。チーム内の結束力、信頼が高まっていると感じます。自分がリーダーではなくても、全員がチームに貢献することを躊躇なくできています。ワールドカップに向けてチーム力を上げることが良い方向に進んでいると思います」

ゲームキャプテンのFLラブスカフニもジョセフHCと同様、納得の表情でコメントした。

「本当に今日の結果に満足しています。ジェイミーが言ったとおり、ハードワークを積み重ねてきた結果がこのように表れていると思います。選手たち、メンバーもメンバー外も、この試合に向けて貢献してくれました。このような試合で勝利を収めることができて嬉しいです」

成果を見せたウルフパックは、27日(土)13時より、一昨年までスーパーラグビーの舞台で戦っていたウェスタン・フォース(オーストラリア)と対戦する。会場の秩父宮ラグビー場は入場料無料で観戦できるとあって、多くのスポーツファン、ラグビーファンがチームの成長を目の当たりにすることになりそうだ。

 

◇NO8マフィ4トライ! ウルフパック圧勝の原動力に

圧巻の力強さを見せつけたNO8アマナキ・レレイ・マフィが4トライの活躍でウルフパックの勝利に大きく貢献した。

うち2本はダイナミックなランと突破によるもので、残り2本はラインアウトモールからのトライ。キックオフから後半26分の交代まで、無類の圧力の強さが終始光った。

NO8マフィ自身もいい感触をつかみ始めているようだ。

「まだまだこれからだが、ゲーム感は戻ってきた。(試合は)練習より楽しい。みんなのおかげで私にスペースができた。おいしいトライをもらって嬉しい。(サンウルブズの試合では自己評価は)100点中3点だったが、4点と1点だけ上がった。みんなのDFが良かった。

これからワールドカップまで100%に(したい)。ウルフパックはジャパンのイメージです。(昨年6月以来)初めてみんなと試合をしたので(楽しかった)。(代表レベルでは)4トライは初めてで嬉しい。フォースは今日のより2倍くらい強いチーム。そこで自分のことをテストして、もし良かったらいいな」

ウルフパックでの見事な4トライは、桜のジャージーでの活躍に直結するだろう。世界にその名をとどろかせたフィジカルの強さを武器に、チームにさらなる貢献をしてくれることを期待したい。

この記事を書いたひと

齋藤 龍太郎RYUTARO SAITO

編集プロダクション(株)楕円銀河代表。日本と世界のラグビーの“今”を自らの足で取材し日々情報発信しているWeb媒体・紙媒体、「ラグビー∞アンリミテッド」を運営。編集者兼ライター、時々フォトグラファーとしてラグビーのみならず幅広いジャンル、また様々なメディアで活動中。