RWC2019

サンウルブズ、レベルズに42-15で敗れ連勝ならず…WTBマシレワは2トライの活躍!

2019.4.6 20:30

前節、敵地オーストラリアで同国代表を多数擁する強豪ワラターズに初勝利し、その高い実力を証明したヒトコミュニケーションズ・サンウルブズ(前節終了時点で2勝5敗・勝ち点10・オーストラリアカンファレンス5位)。4月6日(土)の第8節は引き続きオーストラリアにとどまり好調のレベルズ(同4勝2敗・勝ち点18・同カンファレンス1位)と対戦した。

アウェーで初の連勝を目指すサンウルブズは、LOトンプソン ルークが3月2日の第3節チーフス戦以来5試合ぶりに先発復帰。前節負傷したNo.8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコに代わりFLツイ ヘンドリックがNo.8に入り、またLOマーク・アボットが初先発を務める。BKは前節のチーム・オブ・ザ・ウィーク(ベスト15)に選出されたSOヘイデン・パーカーやWTBセミシ・マシレワをはじめまったく同じ布陣で臨み、ゲームキャプテンは引き続きFLダン・プライアーが務めた。

サンウルブズのトニー・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は試合を前に、「レベルズはエキサイティングなプレーをしてくると思いますが、今週もいい準備ができました。先週の勢いを継続して、いいパフォーマンスを発揮できることでしょう」と連勝に向けて自信をのぞかせた。

そのレベルズは、2011年のスーパーラグビー初参戦から下位に沈み続けるも昨季は9位となり、悲願のプレーオフ進出まであと一歩と迫る躍進を見せた。前節時点でカンファレンス首位に立つなど好調を維持しており、メンバーにはチームの好調の要因でもあるSHウィル・ゲニアとSOクエイド・クーパーの実績あるハーフ団、そしてLOアダム・コールマン、FBリース・ホッジといったオーストラリア代表経験者をずらりと並べだ。また、日本代表候補のCTBウィリアム・トゥポウの弟セミシ・トゥポウもリザーブ入りを果たした。

サンウルブズのキックオフで始まった前半、先手をレベルズに取られてしまう。7分、レベルズFBホッジにトライを許し7-0と先制される。サンウルブズは前半14分にSOパーカーがPGを決めて7-3としたものの、16分には再びレベルズFBホッジのトライで14-3とされる。25分にはサンウルブズが自陣でキック処理を誤ったところをレベルズCTBビル・ミークスにトライを奪われ、21-3とさらに点差を広げられる。

トライが欲しいサンウルブズは前半31分、敵陣ゴール前のスクラムからSH茂野海人、CTBジェイソン・エメリー、SOパーカーとパスをつなぎ、最後に左大外でパスを受けたWTBマシレワがインゴールにダイブしてトライ。SOパーカーのゴールは今季初めて外れたものの、21-8と追い上げる。だが39分、SOクーパーにトライを許し、ゴールも決められ28-8とされたところでハーフタイムを迎える。

サンウルブズは20点差を追う後半、開始早々の2分に自陣でのターンオーバーからアタックを仕掛け、LOトンプソン、SOパーカー、FB山中亮平、FLダン・プライアーとパスをつなぐ。続いてパスを受けたFLツイ ヘンドリックがオフロードパスを放つと、左大外でそのパスを受けたWTBマシレワが一気にインゴールまで駆け抜け、この試合2トライ目を決める。SOパーカーのゴール成功で28-15となり、サンウルブズがビハインドを13点に縮めた。

このまま勢いに乗りたいサンウルブズだったが、その後、敵陣で攻め続けるもののトライが遠かった。逆に後半21分、レベルズFBホッジにキックチャージからハットトリック(3トライ目)を許し35-15とされると、28分にはSHゲニアにラインアウトからトライを奪われ42-15とされ、ノーサイド。敗れたサンウルブズは2勝6敗、勝ち点は獲得できず10のままとなった。

レベルズのゲームキャプテン、FLアンガス・コットレルは「後半先に点を取られたが、そこから落ち着いて相手に点を取らせなかったのが良かった。サンウルブズはクイックタップを使って来るので警戒していた。後半も崩れず試合ができて勝つことができた」と振り返った。

サンウルブズのゲームキャプテン、FLダン・プライアーは、

「後半、盛り返すことが出来なくて大変残念だった。(後半は)ブラウンHCが言っていたように、サンウルブズの強みであるキックを使おうとしたが、ちょっと点差がついてしまった。オーストラリアの2試合は浮き沈みの感情が入り混じるものになった。先週の勝利で自信を持って臨んだが、結果として出し切ることができなかった。いくつかの自分たちのミスが試合を壊してしまった」

と、チームとして思うようなパフォーマンスを出せず敗れてしまった悔しさをあらわにした。

開幕からの8連戦を戦い抜いたサンウルブズは、ようやく1週間のバイウィーク(休みの週)に入る。次戦は4月19日(金)の第10節、ホームの秩父宮ラグビー場に戻りニュージーランドの強豪ハリケーンズを迎える。

肉体面、精神面のリフレッシュを図り、これまで勝った試合で見せてきたような高いパフォーマンスを発揮し、まず昨シーズンに並ぶ3勝目を目指してほしい。

◇FLツイ ヘンドリックがトライにつながるオフロードパスで好調をアピール!

前節ワラターズ戦でハットトリック(3トライ)を決めて勝利の立役者となったWTBマシレワは、この試合でも2トライを決める活躍を見せたが、本文でも触れたとおり後半2分の2トライ目はFL/No.8ツイ ヘンドリックのオフロードパスによるアシストから生まれたものだった。

前節ワラターズ戦の前半30分のWTBマシレワのトライも、ツイがその直前にオフロードパスでFLダン・プライアーにボールをつなぎ、そこからWTBマシレワへとラストパスが渡る形で生まれたもの。このようにツイは大きなチャンスを生み出すプレーを続けており、前回大会に続き、日本代表としてワールドカップ出場に向けて大きくアピールしたと言えよう。

ツイは昨秋の日本代表戦から好調を維持しており、今季のスーパーラグビーでも結果を残している。サンウルブズの巻き返しには、今後も経験値の高さが光るこの頼れるバックローの活躍が欠かせない。

この記事を書いたひと

齋藤 龍太郎RYUTARO SAITO

編集プロダクション(株)楕円銀河代表。日本と世界のラグビーの“今”を自らの足で取材し日々情報発信しているWeb媒体・紙媒体、「ラグビー∞アンリミテッド」を運営。編集者兼ライター、時々フォトグラファーとしてラグビーのみならず幅広いジャンル、また様々なメディアで活動中。